リゾバでのホテルスタッフとは?
時給は900~1,100円
僕の勤務先である沖縄のホテルフロントスタッフの相場は、900円~1,100円です。
那覇市や沖縄市などの大きい都市は平均して時給が高く、石垣島など都心部から離れている場所は、比較的時給が安い傾向にあります。
都市による時給相場を表にまとめたので参考にしてください。
都市 | 平均時給(時期、勤務先により異なる) |
---|---|
那覇市 | 1,000円~1,500円 |
沖縄市 | 950円~1,350円 |
石垣島 | 900円~1,200円 |
宮古島 | 900円~1,100円 |
東京 | 1,100円~1,700円 |
名古屋 | 1,000円~1,600円 |
大阪 | 1,000円~1,650円 |
福岡 | 1,000円~1,600円 |
全国的に見ると東京が一番高く、その他首都圏に関しては大体同じくらいの時給になっています。
業務内容や、ホテルのランク等により時給が前後するので、リゾバでのホテルスタッフ求人を探す際は、条件を良く確認してから応募するようにしましょう。
仕事内容
大きな都市は時給が高いですが、その分仕事量も多く忙しいのが特徴です。一方で、離島は時給が安い代わりに仕事は比較的楽な傾向にあります。あなたに合った勤務先を選んでみてください。
リゾバホテルスタッフの仕事内容は多岐に渡ります。
フロント業務から客室の清掃、レストラン業務と非常に慌ただしい1日です。
ある程度規模が大きいホテルであれば、スタッフが多い為、狭い範囲の業務で済みます。ですが、基本的にリゾバホテルバイトはスタッフが少なく設定されている為、ほぼ全ての業務を均等にこなす必要があります。
例えば、フロント業務が忙しい場合はそちらに集中し、落ち着いてきた隙を見計らって部屋の掃除をするなど、業務中に気を抜いている時間はほぼありません。
しかし、時間が過ぎるのは恐ろしいくらい早く、あっという間に1日が終わります。
集中して仕事をしたい人や、マルチタスクをこなすのが好きな人は向いている仕事です。
フロント業務
フロント業務での主な仕事は宿泊客の対応です。
フロント業務はお客様の第一印象を左右する顔になるので、笑顔や丁寧でスムーズな対応を要求されます。
具体的な業務内容は
- チェックイン客の対応
- チェックアウト客の対応
- 荷物や備品の受け取り
- 宿泊客からの問い合わせ、要望対応
- 朝食や夕食の段取り(食数の確認、メニューの確認等)
このようにお客様に接することが一番多い業務です。
お客様によって依頼内容が違うので、臨機応変な対応が求められます。
客室清掃
客室清掃の業務はチェックアウトした部屋の清掃や、備品補充が主な仕事です。
お客様が部屋で快適に過ごせるように、清潔感を第一に考えることが重要になります。
具体的な業務内容は、
- トイレ・バス・床の清掃
- ベッドのシーツ、枕カバーの交換
- ベッドメイキング
- シャンプー・リンス・アメニティグッズの交換
など、短時間で多くの作業をこなさなくてはいけないので、効率を求められます。
しかし、効率を求めすぎて作業が雑になってしまうと、クレームに繋がります。
始めて間もない頃は、作業の質と量をバランス良く取ることが難しいでしょう。
私も最初は部屋の清掃を丁寧にし過ぎたせいで、通常の3倍近くも作業時間が掛かってしまいました。
このような事にならないよう、客室清掃のコツを3つ紹介するので、参考にしてください。
- ゴミを回収する際は、大きなゴミ袋を一つ用意して部屋中のゴミを一気に捨てる
- バスルーム清掃は一番初めに窓を開け、次にバスタブの掃除を行う(バスルームの臭いはクレーム件数が多い為、最優先で窓を開ける。バスタブを先に掃除しておくことで、他の掃除が終わる頃には自然乾燥している為、拭き掃除する手間が省ける)
- 「コロコロ」は必ず最後にかけるようにする(清掃中にもゴミは発生するので、全て清掃が終わった仕上げの段階で、髪の毛などの細かいゴミをコロコロで取るようにする)
徐々に効率よく作業が出来るようになるので、焦らず確実にこなしていきましょう。
レストラン接客・清掃
レストランの接客・清掃は出勤してから最初に行う業務になります。
お客様の朝食までわずかな時間しかないので、こちらもテキパキとこなす必要があります。
具体的な業務内容は
- レストランの床、机を掃除
- 食器類の設置
- 席番号の設置
- 席への案内
勤務先によっては「コースメニューの説明」やドリンクの製作などの業務もありますが、
僕の職場では、正社員の方が対応してくれていました。
最初の内は、お客様が気持ちよく食事出来るよう、身だしなみや接客態度のチェックが入念に行われます。
制服は気崩さずシワや汚れがないか、髪形は整っているかを毎日チェックされます。
一般的な清潔感のある服装や髪形を意識していれば、余程注意を受けることはないので安心してください。
実例:1日のスケジュール
1日の流れはこのようになります。
勤務先のホテルによって内容は異なるので、全てがこのスケジュールに当てはまるわけではないので、注意してください。
- AM8:30:出勤
出勤時に簡単なミーティングを行い、その日の業務内容、注意点等を確認します。 - AM9:00:レストラン接客・清掃
お客様が朝食を取る前にレストラン全体の清掃、バイキングや配膳準備を行います。朝食を予約しているお客様の人数に合わせて、席の準備や食事数の確認などをします。 - AM10:30:フロント業務
当日のチェックインリストを確認し、チェックアウト客の対応を行います。随時送られてくる宿泊客の荷物の受け取りや確認も同時にこなします。 - AM11:30:客室清掃
チェックアウト後の客室清掃を行います。ベッドメイキングや備品の補充などが主な仕事です。 - PM12:30:休憩
午前中の作業を終え、1時間休憩を取ります。賄いが出るので、食事を取った後自室に戻り体を休めます。 - PM13:30:レストラン清掃・朝食片づけ
朝食後の食器の片づけや、机、床の掃除を行います。 - PM14:00:当日チェックイン最終確認
当日使用する予定の客室準備を確認し、不備があれば万全の状態にします。 - PM15:00:チェックイン客の対応
この時間から当日チェックインするお客様が来るので、対応をします。部屋への案内や、荷物のやり取り、施設の案内などを主に行います。 - PM16:00:宿泊客の対応
宿泊客の問い合わせ、要望に対応しながら、随時遅めのチェックイン客への対応も合わせて行います。 - PM17:00:引継ぎ
夜勤スタッフへの引継ぎを行います。当日のチェックイン状況、トラブル報告をします。 - PM17:30:退勤
特に問題が無ければ、退勤です。自室に戻り夕食を食べたり、入浴をして翌日の仕事に備えます。
このスケジュールのように、やるべき仕事は山のようにあります。
しかし、仕事を終えた後は達成感があり、忙しいですが非常にやりがいのある仕事です。
宿泊施設による職場雰囲気のちがい
リゾバをするにあたって、働く宿泊施設により職場の雰囲気は異なります。
宿泊施設の「質」や「客層」などの違いにより、それぞれに合った立ち振る舞いやクオリティが求められるからです。
例えば、格式高いホテルは仕事量が多く忙しい為、常にピリピリした職場の雰囲気で、
逆に民宿などの宿泊施設は、アットホームな雰囲気の職場が多い傾向にあります。
それぞれの特徴を把握しておくことで、自分に合った職場を選ぶことが出来ます。
リゾートホテル
リゾートホテルは、穏やかな雰囲気の職場で、従業員同士のコミュニケーションも楽しめる職場と言えるでしょう。
リゾートホテルを訪れる客層は主に家族連れで、「ゆったりくつろぐ」ことを目的としています。
ですから、従業員も穏やかで親しみやすい雰囲気で接することを求められます。
また、リゾートホテルは、さまざまな体験施設が用意されているので、それぞれの施設を最大限に楽しめるような知識を勉強する必要があります。
アウトドア体験を従業員やお客様と共に楽しめる雰囲気であることがリゾートホテルで働く上で最大の特徴です。
シティホテル
シティホテルの職場雰囲気は、緊張感があり一言で言うと、「ピリピリした職場」というイメージです。
シティホテルは「高級ホテル」という部類に入るので、宿泊客は会社の社長や役員などの社会的地位が高い人達が多く、必然的に失礼の無いようなパフォーマンスの高い接客が求められます。
宿泊施設の中で職場の雰囲気は最も良くない場合が多いですが、高いクオリティを求められる分、給与水準は高いことも特徴の一つです。
旅館
旅館は、和気あいあいとした明るい雰囲気で、とても働きやすい職場環境です。
街中に建っているホテルに比べ、旅館は自然が多い場所に建っているので、
比較的物腰が柔らかく、穏やかな従業員が多いイメージです。
民宿
民宿は、アットホームな雰囲気が特徴的な職場です。
田舎で小規模の民宿を家族で経営している場合が多く、従業員も少ないので自然と家族のような繋がりを持てる職場です。
僕は、民宿のリゾバも2つ経験しており、そちらの従業員や家族の方とは今でも頻繁に連絡を取り合う程仲良くさせてもらっています。
民宿は、人間関係を重視する人に最もおすすめできる職場雰囲気です。
リゾバでのホテルスタッフのメリット・デメリット
リゾバでホテルスタッフを探す場合、さまざまなメリット・デメリットがあります。
しかし、リゾバの派遣会社を調べてみるとメリットしか記載していない会社がほとんどです。
なぜなら、デメリットを載せてしまうと応募者が減ってしまうからです。そのため意図的にデメリットを載せていません。
ホテルスタッフには実際に働いてみないと分からないメリット・デメリットがたくさんあります。
実際にホテルスタッフで働いた私の経験をお伝えしますので、目を通してリゾバでのホテルスタッフを検討してみてください。
メリット
リゾバでホテルスタッフとして働くメリットは
- 寮費が無料
- まかないがつく
- ホテルで高レベルの接客スキルが学べる
- ホテルの施設が無料で使える
など、たくさんあります。
ホテル内の施設利用が無料であったり、まかない付きで入浴無料というのはとても魅力的です。
まかないは夕食のバイキングの残りが出されるのですが、どれも美味しく、中でも「アグー豚」は絶品でした。
バイキング形式なので、毎日飽きることなく食事ができてとても幸せだったのを覚えています。
このように、ホテルスタッフならではの楽しみがたくさんあります。
中には、バイト先の住み心地が良くそのまま移住したという話も聞きますし、バイト先から正社員としてスカウトされることも稀ですがあるようです。
短期間でお金を稼ぐことができ、なおかつ高いレベルの接客スキルが学べる仕事は他にありません。
デメリット
逆に、リゾバでホテルスタッフとして働くデメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 繁忙期は特に仕事内容がハード
- ホテルの業務全般を覚えてこなす必要がある
- 高級ホテルでのリゾバは服装や言葉遣いなどを厳しく指導される
- 汚い部屋を掃除するのが苦痛
多くのメリットがある反面、デメリットも存在します。
繁忙期は休む暇がないくらい仕事が忙しく、楽しみにしていた観光もろくにできない可能性もあります。
スケジュールにも書きましたが、業務量が多く覚えることも多いので、慣れるまでは苦労します。
僕は正直にいうと、最初の1週間は使い物になりませんでした(笑)
このように、ホテルスタッフのリゾバは想像以上にハードな仕事なので、デメリットをしっかりと頭に入れてから応募するようにしましょう。
リゾバでのホテルスタッフの体験談
僕が初めてリゾバを経験したのが、リゾバでのホテルスタッフでした。
沖縄に行くのも初めてでしたし、ホテルスタッフをするのも初めてだったので、とても緊張していたのを覚えています。
僕の他にリゾバスタッフが3人おり、「これから1ヶ月間この人達と仕事するんだな 」と思いつつ、初日の勤務がスタートしました。
レストラン業務からフロント対応まで一通りの業務内容や1日の流れを先輩スタッフから教わり、初日は終了しました。
2日目からは実際にさまざまな業務をこなしながら体で覚えていくような毎日を過ごし、尋常じゃないくらいの忙しさに毎日へとへとになっていました。
個人的に一番辛かった業務は、客室の清掃です。
お客様が綺麗に部屋を使っていてくれれば良いのですが、食べかすがそこら中に落ちていたり、トイレが異常に汚かったりすると逃げ出したくなるくらい掃除が嫌でした。
しかし、1週間くらいすると徐々に仕事も慣れてきて、初日とは比べ物にならない程、仕事を楽にこなせるようになりました。
仕事が終わった後の最大の楽しみが、ホテルにある大浴場に入ることでした。
ホテル内の大浴場は無料で入浴できた為、普段はなかなか入ることができない大きなお風呂で1日の疲れを癒すのが日課だったのです。
1か月が過ぎる頃には完璧に仕事をこなすことができるようになっており、スタッフとしての振る舞いや、接客態度などをお客様から褒めていただけるようになっていました。
仕事を効率的にこなす術を学ぶことができ、その経験が現在の仕事にも活きています。
辛いことが多かった仕事ですが、たくさんのことを学ぶことが出来ました。
約1ヶ月間働いて稼いだ金額
沖縄のリゾバのホテルスタッフで稼いだ金額は200,000円です。
時給1,000円×8時間×25日=200,000円でした。
お客様の多い繁忙期だったため、休みの無い週が1日だけありましたが、残業をお願いされたことはなく、基本的には1日きっちり8時間の固定勤務でした。
寮費は無料、食費は出勤日に1食まかないがありました。それ以外の食事は実費でまかなう必要があります。
制服等の仕事で使う物は、すべて派遣先で用意してくれたので無料でした。
一般的なバイトに比べて時給は高くないので、稼ぎはあまり良くありませんでしたが、楽しみながら働ける環境でこれくらいの給与なら充分だと感じました。
寮は1Rの部屋
寮はホテルの近くにある1Rの部屋を無料で貸してもらい、ホテルまで徒歩3分の距離にありました。
部屋自体はあまり綺麗ではありませんでしたが、部屋の窓から海が見えたので、景色はとても良かったことを覚えています。
職場からも近く、1人で住むには十分な広さだったので、とても満足でした。
休日の過ごし方
休日はあまり遠出はせず、家に居る時間の方が多かったと思います。
休みが週に1日だったので、体を休めることを優先しており、たまに近くの海へ散歩に出掛けたり、周辺の散策などをしていました。
もう少し色々な場所を観光していれば良かったと後悔していますが、沖縄特有のゆったりとした時間がとても心地よい休日でした。